「ハクスラ」と言われて思い浮かぶゲーム…Diablo、Path of Exile、Grim Dawn、Touchlightあたりが王道でしょうか。最近では新興勢力の「Wolcen」もありますね。
しかしこの王道ハクスラ、楽しいのは楽しいのですが、しっかり作られている分要素も多く「遊びたいんやけどシステムが複雑すぎひん?」という難点も。
「あ~ライトでザクザク遊べるハクスラないかな…」そんな方にオススメなのがSteamで配信中の「Chronicon」です!
複雑な要素はなくともやりこみ要素はあり、ただただ爽快にファームを楽しめる素晴らしいゲームです。
久々にやったらかなりオススメできる作品に進化していたので、ここからゴリゴリダイマしていきます。
Chroniconってどんなゲーム?
「Chronicon」は、4つのクラスから1つを選び、ストーリー(Act)をクリアしながらより強い装備を集め、自分を鍛えて行く、王道の「ハックアンドスラッシュ」ゲームです。
ドット絵で表現された世界はどこかレトロゲームを想起させつつも、現代のゲームらしくユーザビリティが整っており、ゲームをしていて不快に感じる部分はほぼありません。
ジェムやエンチャント、クラフトも一通り揃っており、やりこみ要素もあるので長く遊べます。
コントローラーにも対応。私のニセ箱パッドでも問題なく遊べています。
残念ながら日本語化はなし。そもそもまだWorkshopに対応してないそうで(今後対応する予定はあるとのこと)、言語は英語だけかな?
ただ、英語がわからなくても単語からストーリーをざっくりと把握することはできますし、英語が読めなくてもストーリーで詰まることはありませんのでご安心を!
PC版のDiablo3やPath of Exileがプレイできているなら全然問題ないレベルです。使われている単語はとても簡単なので、ざっと見でも大丈夫!
4つの職業から好きなキャラクターを選べる
職業は「Templer」「Berserker」「Warden」「Warlock」の4つ。
前2つは触ったことがないのでイメージになってしまいますが…Templerは盾を持つDEFが高いキャラクターで、Holy属性のスキルも使えます。
Berserkerはザ・前衛!という感じ。多分Dia2・3の馬場とか、PoEのマロとかそんな系統かと。
Wardenは弓キャラクターで、遠距離専門家。私は弓キャラが大好きなのでこれがメインキャラです。
Warlockはキャスター系のキャラクター…ですが、ビルドによっては結構前衛を張るというか、近接キャスターのイメージがあります。
育成はスキルポイント消費のツリー制
キャラ育成システムは「スキルポイントを消費するツリー制」です。
1つの職業(キャラクター)には4つのツリーが用意されており、1つのツリーを極めることもできますし、複数ツリーのスキルを取って2色、3色のキャラを作る…なんてこともできます。
例えば私のメインキャラであるWardenの場合は「Archery」「Nature」「Lightning」「Frost」の4つのツリーがあり、自由に振り進めることができます(右側のスキルに振ろうと思ったら、一定以上そのツリーでポイントを振っておかないとダメという、古き良きスキルツリースタイル)。
個性的なのは、一部のスキルは複数から選択できることでしょう。
上の画像を見ていただければわかるかな?と思うのですが、ツリー内で「+」になっているアイコンは、複数のスキルから自分の好きなものを選択できます。
AOEスキルもあれば単体(その代わり貫通する)スキルもあるなど、それぞれで使い勝手がかなり違うので、スキルビルドは広いかなと感じますね。
Paragonのような永遠の育成も可能
基本の4ツリーとは別に、「Mastery」というツリーがあります。
こちらはキャラクター経験値とは違う「マスタリー経験値」が一定まで溜まったら得られる「Mastery Point」を消費して育成することができるもので、いわば「Diablo3」の「Paragon」のようなシステム。
(ただし、Paragonのようにアカウント共通ではなく、そのキャラクターのみに適用)
そのキャラを使えば使うほど強化できるので、キャラクターレベルがカンスト(Lv100がキャップです)した後でも、お気に入りのキャラでファームが可能!
こういうシステムは一長一短ではありますが、個人的には嬉しいです。
基本のストーリーはAct4まで。その後のコンテンツも
最近のハクスラらしく、「Act」扱いのストーリーモードがあります。
Actごとにワープする世界が違い、雰囲気もバラバラ。私は英語がよくわからないので非常にテキトーな解釈ですが、偉い人の依頼で古代アーティファクト(Chronicon)を利用してその時代(土地)に飛んでなんか解決してね!みたいな感じかと。
Actは5までを想定されているのかなと思いますが、現在実装されているのはAct4まで。
ですが、その後は「Diablo3」のRiftのようなエンドコンテンツ「Anomaly」が用意されていますので、心置きなくファームを続けることができます。
もちろんActでまったりファームを続けてもOK。
難易度は全部で5つ。高くなるほどドロップ率もUP
難易度は「Casual」から「Legendary」の5つ。
難易度が高くなればなるほど敵のライフや攻撃力が高くなり、プレイヤーのレジスト(属性耐性)が下がりますが、その分得られる経験値やドロップ率が高くなります。
体感では、「Normal」ではEpic(ピンク色装備)はポロポロ出るものの、Legendary(赤色装備)はActクリア時のリワードくらいでしかお見かけすることはありませんでしたが、難易度「Epic(5段階中4番目に難しい難易度)」以上だとそこそこ出てくれる印象です。
3つの要素で装備カスタマイズが可能
複雑すぎる要素はちょっと…ですが、多少は何かしら楽しめる要素がないと面白くない!というわがままハクスラマン(私)もニッコリの、嬉しいやりこみ要素があります。
それが「Enchant」「Rune」「Transmutation」の3つ。
「Enchant」では装備Modを(候補の中から)自分で好きに選べるので、ここを伸ばしたい!と思うStatsをぐんぐんあげられるし、「Rune」では「このユニークの効果欲しいな~!」ってのを自分の装備につけられうし、「Transmutation」では自分のお気に入りの装備品をより強くすることができる。
などなど、装備のカスタマイズ…とまでは言い過ぎかもしれませんが、いろいろな組み合わせで同じ装備でも全然違う効果を出すこともできるんです。
しかもそれぞれの要素の仕組み自体は簡単なので、楽しく強化できます。
あと、装備のソケットシステムもありました。わすれてた。
「Chronicon」の面白いところをざっくり書いていくよ
ここからは「Chroniconおもしろいな~!」と思った部分を書いていきます。ダイマの始まりだ!
自分でいろいろ考えて楽しいツリー
「Chronicon」は悲しいかな、あまり情報がありません。
だからこそ、自分でツリーを「これがいいかな?」「あれがいいかな?」と試行錯誤しながら遊べるのが非常に楽しいです。
どうしてもお手本があると「それに沿ってやったほうが楽かしら…」と考えてしまう意志の弱い私にとっては、とってもいい感じなのです。
さらに、スキルツリーおよびマスタリーツリーのリセットが無料で可能なので、いろんなビルドを楽しめるのもいいですね。
ツリー自体を変えてみたり、選択するスキルを変えてみたり。いろいろ遊べて楽しい!
ドット絵のキャラクターがカワイイ
ドット絵らしいキャラクターがとてもカワイイです。
敵も全体的に可愛らしいものが多くて、見ていて癒やされます。
個人的には突進してくるトナカイ(Stag)が好きです。
ハクスラにありがちなちょっとキモいキャラクターはおらず、全体的に愛嬌がある敵ばかりなので「ハクスラやってみたいけど、モンスターの見た目がちょっと…」という方でも安心して遊べるかと思います。
※ただし、ハクスラの宿命なのか芋虫は出ます。
NPCも面白い子が多くて楽しいです。私はAct4に出てくるメイン女性キャラがお気に入り(名前を出すとネタバレなので…ぜひ出会ってみてください!)。
全体的に親切で難易度が低め
これは人によってはデメリットかもしれないのですが、プレイしていてそんなに難易度は高くないなと感じました。
それよりも快適にファームしてね~みたいな感じというか、サクっとはじめてサクっとやめられる、ライトな作りが嬉しいなと。
ハクスラはちょっと苦手という方でも楽しめるんじゃないかな。
もちろん、難易度を上げると多少ファームはしづらくなりますが…それでもその場で拾った装備だけで「Legendary」モードでファームできているので、難易度は低めなのかと思います。
また、「Enchant」などのクラフト面でも簡単にリカバーが効く点も個人的には嬉しいです。「カスタム失敗しちゃったから、また拾ってこなきゃ…」っていう苦労がないのでありがたい!
Steam Remote Play Togetherを使えばマルチでもOK
Steamの機能「Remote Play Together」を利用すれば疑似マルチプレイが可能です。
しかもソフトを持っているのはホスト側だけでOKなので、友達と気軽に遊ぶのにも○。
私は実際に「Remote Play Together」を利用してフレンドと遊んでいます。
こちらの記事に利用方法などのレポートを書いたので、興味がある方はぜひ。
戦闘が爽快
これほんと大事!ハクスラなら戦闘は爽快でなくては!!と思っているので、「Chronicon」の戦闘は個人的に激推しです。
というのも、「Path of Exile」をやっていた方にしか通じないかもしれませんが、「Rampage」があるんですよ。
ざっくり説明すると、一定時間内(敵を攻撃したり倒すことでその時間は延長されます)に敵をたくさん倒すことで経験値とお金にボーナスがつくんです。
さらに、一定数の敵(10、20、50、100など)を倒すとボーナスとして自動的に画面にメテオが降ってきたり…と派手な演出もあります。さらに敵を倒しやすくしてくれるんですね。
こういう派手な演出とボーナスが「よっしゃいっぱいファームするぞ~!」という気にさせてくれます。神。
装備を結構ぽろぽろドロップしてくれる
これも嬉しいポイントです。ハクスラなんだから、アイテムが落ちないとなんのためにゲームやってるんや!って思いませんか?
「Chronicon」にもアイテムのレア度があり、最高はLegendary(赤)。そしてEpic(ピンク)、Rare(紫)、無記載(Common?)(青)と続きます。
(じつは最上位は「True Legendary(オレンジ)」ですが、キャラクターがLv100かつ難易度Legendaryでないと落ちません)
Rareはかなりボロボロ落ちますし、Epicもそこそこ。難易度を上げればLegendaryも1時間のFarmで1~2個は見られる(運がいいときは5個くらい落ちることも)ので、Farm自体が楽しくて◎。
また、MF(Magic Find=レア出現率アップ)のステータスもあるので、MF装備でガチガチにするのも面白いかも?
レベルスケールしてくれるので、いつでも最大効率
敵のレベルは不可視ですが、同じ場所で同じ敵を倒し続けていったとしても、ドロップするアイテムはプレイヤーのレベルにスケールしてくれます。
経験値もそれに伴って上がっていきますので、「レベルが○○になってしまったから、ここの狩場からは卒業しなきゃ…」なんてことがありません。
気に入ったファームスポットがあれば、そこにずーっと居続けることもできちゃいます。
こういった細かい部分が非常に快適なのも、個人的に「Chronicon」が楽しいなと思ったポイントです。
ビルド構築・気軽なハクスラがやりたいなら絶対おすすめ!
このゲームは、ビルド構築が好きな方、気軽なハクスラがやりたいという方には絶対にオススメできる一本です。
ちょっと起動して、ちょっとだけFarmしよう…と思ったらいつの間にか時間が過ぎていた!というくらい、爽快でライトに楽しめるので「ハクスラ好きだけど、複雑なシステムは面倒…」という方や、「サクっと遊べるゲームをやりたい」という方にもオススメです。
価格も1,000円くらいなのでお気軽。「今なんかゲームないかな…」と探している方は、ぜひ遊んでみてください!
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